東雲雑記

絵や整理のノウハウや雑記等の備忘録 たまに日記

Mac移行記③〜引き続きFireAlpaca

前回に引き続きFireAlpaca中心。

 

イラストが塗り分けに差し掛かってきたので、色々と工夫をしながら、ベストなやり方を模索していく。

 

よく使うショートカットは下のとおり。

・(選択ツール時に)Shift …領域を追加

 

一個だけですね。

 

というのも、やはり、自分の弱々しい感じの線だと、機械に任せてガッと選択範囲を入れるのは無理っぽい。あと、Mac版のFireAlpacaには塗りつぶしのショートカットが存在しない?(SAI等のCtrl+Fみたいなもの)

 

これが結構面倒くさくて、Alpacaではレイヤー>塗りつぶしの2クリックをいちいちしなければならなかった。

 

また、塗りつぶしのツールも意外と痒いところに手が届かない印象で、細かい設定を色々いじりながら四苦八苦した。

 

とりあえず、選択ツールは使わずに、普通に不透明度100%のブラシで周りを囲ったあとに、バケツツールで塗りつぶす古典的手法がやはりベストっぽい(これはSAI時と同じ)。

ちなみにPhotoshopCCも開いて試してみたけど、結局使い物にならなかった。Photoshopの選択は、厚塗り等では強そうだけど、線画だと結構荒いと思う(個人的な感想)。

 

とりあえず明日塗りに入るので、そこで気づいたことをまた書いていこうと思う。

 

あまりの使用感の変化に、Tab-mate controller等の左手用デバイスの導入が脳裏をよぎったが、あまり机の上がごちゃごちゃするのが好かないので、できるだけキーボードショートカットのみで戦っていきたいと思っている。

Mac移行記②〜FireAlpacaについて

今回の記事では主にお絵描き関係での備忘録的なものをまとめます。

 

 

使用頻度の高いショートカット

 

・Z …ブラシ時に消しゴム化

・⌘T …選択後に変形(SAIとの親和性あり)

・⌘D …選択領域解除(SAIとの親和性あり)

・⌘Z …Undo。言わずもがな。

・⌥⌘+ドラッグ …ブラシサイズ変更。使用度が多分最高

・⌘+スペース+ドラッグ …ドラッグズーム

・↓ …左右反転

・⌥ …スポイト

・スペースキー …ハンド(SAIとの親和性あり)

 

 

多分これだけ覚えておけばそこそこの生産性は確保できるのではないかと思う。

しかし、初めてこれでそれなりの線画を今描いているが、なかなかどうして戸惑うことが多い。やっぱりブラシ描画については、AlpacaはSAIに使用感のところで大きく水をあけられているような気がする。特に(これは自分が単に慣れてないだけかもしれないが)細かいところで、FireAlpacaは異様に座標がずれることがある。これがなかなかストレスで、このあたり直感的にピタッと合えば、結構直感的に快適に描けるのになあと思うことが何度かあった。

 

ちなみに、ズームについては、最初ペンタブレットのボタンに⌘+と⌘−を割り当てて、ポチポチ押すことで行っていた。しかし、Win時にn52teでガチガチやっていた(それこそ無意識に)ことを考えると、意識的に実行している時点でかなりの能率低下があるのは明らかだった。やっぱり、拡大縮小とブラシサイズ変更は、自分の意識に限りなく近いスピードで行えないと、意味がない。

 

そこでドラッグズーム機能を採用しようと思ったのだが、これがMacの標準機能(入力ソースの切り替え)と見事に競合していて、どうしようかと思った。

色々調べた挙句、Macが、ショートカットを任意に無効化できることを知り、(下記ブログ参照)

早速実行したところ、無事ドラッグズーム機能を使うことができた。

こちらのほうが、スペースでハンドを使い、狙った時にそのままドラッグズームに移行できるため、より直感的にズームを扱うことができると思った。

 

 

これから塗りに移行していくため、また気づいたらここに書こうと思う。

また、この数日で体験した不具合とかについても、(対処法が確立されたものは)記していこうと思う。

 

 

Mac移行記①

 続くかもしれないし、続かないかもしれない。

 

 

 金をはたいて、遅くなっていたWin7を、思い切ってiMac(Late 2013)に買い替えた。

 21.5インチサイズで、スペックは、i7、16GBメモリ、512GBSSDの特盛り仕様だ。

 

 

 当初、miniと迷ったのだが、CPUやグラフィック速度を考え、また、今後4K等の高解像度ディスプレイを使用するかどうかも加味し、これに決めた。選択には、そこそこ満足している。

 

 Macへの移行は、学生時代からの夢だった。美しいシステムフォントと、統合された環境が、自分のようにパソコンに詳しくない人間にも、快適な環境をもたらしてくれると思っていた。

 

 

 WinからMacに移行したことで、色々な事務的な作業は本当にやりやすくなった。Yosemiteの機能で電話もデスクに座りながらにしてできるし、メールのチェックや送受信も本当に楽だ。そして、文章を打つという作業においても、フォントの美しさがその気持ちよさを増幅させてくれ、とても良い気持ちで色々な作業をすることができている。

 

 

 なお、備忘録として、ここに、移行のために色々試したことを記録していこうと思う。

 

 

1.結構色々なドライバやソフトがYosemiteに対応していない

 

 最初にWacomのドライバをインストールしようとしたのだが(CTH-680)、Yosemiteに対応していなかった。メーカHPよりダウンロードし、無事インストール完了

 

 また、元々、TimeMachineで環境を持ってきた元となるMacbookAirはMarvericksなのだが、セキュリティソフトのESETがYosemiteに対応しておらず、最初なんだか不思議な共同をしていた(そのことで非対応に気づいた)。こちらもメーカHPで最新版のインストーラを配布していたため、DLして無事アップデートされた。念のため、前のバージョンは一度アンインストールした。

 

 

2.TimeMachineの環境づくりで少し手間取った

 

 元々Win7でバックアップ用に使用していた3TBのハードディスクを、今度はiMac用に…と考えて、環境を構築しようとしたが、何故かエラーが出た。いろいろ調べたところ、どうもMacは2TBまでのHDDしか認識しないらしい。また更に色々調べて、ディスクユーティリティから、HDDのパーティションを設ける必要があることを知った。ただ、バックアップ用であるため、そこにまた新たなデータを突っ込んでいくのは非常にナンセンスであるため、1TBは「空き領域」として残して、2TB分を、iMacのバックアップディスクとした。若干もったいない気もする。TimeCapsuleとかであれば、色々気にせず、1TBをサブ機に割り当てる等できたのかもしれない。まあそこは諦め。

 

 

3.M570の設定可能範囲に少し不満が

 

 Win7使用時にLogicoolのM570を愛用しており、iMacになってからも使用しようと思っていた。Mac用の制御ソフト、LCCをDLし、早速2ボタンを、当初考えていたとおり、ひとつはMission Control、ひとつを「閉じる」にしようと思っていた。

 

 しかし、「閉じる」に割り当てることができなかった。仕方なく、ショートカットキーの「⌘+W」に割り当てた。しかし、ブラウザ等では、全てのタブを一気に閉じる場合

「⌘+Q」を押す必要があり、そこで、こちらの要求する内容を達成しきれていない感じがあった。Winの制御ソフトはもう少し細かく設定ができた気がする。

 

 また、スクロールの方向が、個別に設定できなかったため、仕方なく、ホイールの向きはMacのナチュラルで我慢している。どうせなら、どこかの段階で、個別にマウスだけ、ホイールの方向を変えられるようにしてほしかった。

 

 

4.お絵かきソフトの選定

 

 当初は、Mac版のPhotoshop CCと、VMwareで使用するSAIで、と思っていた。が、まあSAIもそろそろ過去のソフトだし、ネイティブアプリでなんとかしたいと思い、最初はCLIP STUDIO PAINT Proを使用するつもりでいた。機能的にもコストパフォーマンスが非常に良く、長い間戦える構成になるだろうと思っていた。

 

 しかし、私はその時、自分がセルシス製品と非常に相性が悪いことを忘れていた。そのような理由で、私はWin時、IllustStudioやComicStudioでの作業を忌避していた。漫画も、全てSAIで書いた。

 

 で、やはり体験版で試したところ、相変わらず私とセルシス製品の相性は最悪だった。なんていうか、機能的には非のつけどころがないのだが、基本設計レベルで全然肌に合わないんだよなあと今回も思ってしまった。まずは書き味。何と表現したらいいのかわからないが、なんというかセルシス特有の描画のされかたが全くもって生理的に合わない。あのなんだかとても機械的に調整されましたというような筆の軌跡、あとは描いた後に強力に補正されていくあの感じ。何だか感覚として、とても絵を描いているような感じにならないんだよなあ。

 

 というわけで、Win時にもちょこちょこ使っていたFireAlpacaを、本格的にメイン機として採用しようかと思った。やはり線画の凄さはSAIにかなわないため、もっぱら厚塗りのようなことを、かつてはAlpacaでしていた。が、まあこれもいい機会と、移行をしていくことに決めた。

 

 

 まず、機能的には、FireAlpacaはフリーソフトとは思えないほどレベルが高いと思う。というか、機能全体で見てみたらSAIなんて比較にならないし、そのへんのシェアウェアにも匹敵していると思う。

 ただまあ、絵を描く上で一番大切なのはそこではなくて、描き味であって、多分そこを重視する絵描きさんの割合は相当高いんだろうなと思う。

 

 SAIの時は、正直、ほとんど2種類しかブラシを使っていなかった。線画用の「線画ブラシ」(これはたしか筆ツールを改造していたと思う)、塗り用の「エアブラシ」だ。エアブラシについてはデフォルトのまま輪郭だけちょこちょこ変えながら塗っていた。色々とオリジナルブラシも作っていたが、結局デフォルトで用意されたブラシが一番自分に合っていたというオチだった。

 

 基本的にツールを移行したことで絵柄が大きく変わるのは避けたいので、以前のブラシ感覚と近いものを、FireAlpacaで作れないか模索しようと思う。

 

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とりあえずまあ描いてみる。

 

 なんというか今までと全く感覚が違うために、今まで自分がどのようにして絵を描いていたのか何度も忘れそうになった。そして何より細かいところがうまくいかない。今までは、ブラシのサイズと拡大・縮小は、考えなくてもショートカットキーに手が伸びる仕様になっていたため、そこのところでもたつくことで、全然集中できない上にデッサンも狂いまくった。苛立ちながらなんとか描いたのが右の絵である。クオリティも低いしなかなか思い通りになっていない。練習が必要である。

 

 しかし、その中で、とりあえずどのブラシをメインにしていこうかという方針は固まった。

 

 

 まず、線画用ブラシはこれ。

 

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 実はSAIとAlpacaは画面上への描画のされ方にかなりの違いがあるのだが、(SAIは基本筆跡は交じるが、Alpacaのペンツールの筆跡はまったく混じらない、どちらかというとフォトショに近い)線画として描く分にはそこまで気にならなかった。私は一発で線を引き切ることはせず、継ぎ足し継ぎ足しで線を描いているタイプなのだが、その色ムラもまあそれなりに味になっていいのでは、と思った。

 

 

 また、塗り用ブラシはこれ。

 

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 水彩も試したが、結局SAIと同じで、エアブラシが元になるものに変えた。

 ただ、ブラシサイズが小さくなった時に、思った以上に輪郭がきつくなりすぎる感じがしたが、それは不透明度を6割程度に落としてやることで、理想の書き味に近づいた。

 

 

5.デュアルディスプレイ

 

 元々Winでは、PHILIPSのPHL 234E5を2枚使用してデュアルディスプレイで作業していた。デュアルディスプレイにすると、大画面で描きながらも資料を参照できたりして、色々と便利だった。またこのディスプレイについては、表示のされかたが落ち着いていて好みだった。よって、Macにしてからも、デュアルディスプレイにしようと決めていた。

 

 デュアルディスプレイにするために、これを使用した。

 

 なお、iMacのThunderboltケーブルは、2ではないため、今後、4Kディスプレイ等の超解像度のディスプレイが出たとしても、接続してデュアル化することはできない。

 

 

 iMacのディスプレイは非常に発色がよく、また、色についても、今画面に映っているものをある程度信じればいいため、安心感がある。

 しかし、少し眩しく、目が疲れるため、文字を読んだりする作業の場合は、PHL 234E5上でする、という住み分けができそうだ。このディスプレイは落ち着いた発色の割に黒がしっかりと出るため、web閲覧に最適だ(なお、輝度やコントラストはかなり低い値に設定した結果の感想である)。

 

 

 

 

 その他、また気付くことがあったらここに記していこうと思う。

 

 

 iMacに入れ替えて2日目となるが、自分の生活を、細かいところで色々とプラスに変えてくれそうな気配がしている。しばらくは、明日を楽しみに生きていくことができそうだ。